神奈川県横浜市の日本大通り、県庁本庁舎、象の鼻パークを舞台に、日越交流の一大イベントが今年も開催される。「ベトナムフェスタin神奈川2026」が9月12日と13日の両日に催され、今回は記念すべき第10回目の開催となる。単なる文化行事にとどまらず、観光振興やビジネス交流の側面も強く、地域経済への波及効果が期待されるイベントとして注目したい。

10回の節目を迎えたベトナムフェスタ、記念企画が充実

Nha Nhac(出所:ベトナムフェスタ in 神奈川2026公式Facebook

節目の開催となる今年は、例年以上に力の入った特別企画が並ぶ。ユネスコ無形文化遺産にも登録されているベトナムの伝統音楽「ニャー・ニャック」のステージ披露や、会場を彩る色鮮やかなランタン装飾など、10周年ならではの演出が目を引く。加えて、現地の茶文化に魅せられた起業家によるベトナム茶をテーマにした特別セミナーや、参加体験型のベトナム語講座も企画されており、単なる観覧型のイベントから一歩踏み込んだ交流の場づくりが図られている点が特徴的だ。

観光・ビジネス面での連携が拡大、地域経済への波及も

イベントの様子(出所:ベトナムフェスタ in 神奈川2026

今回のフェスタで見逃せないのが、観光・経済分野との連携強化である。神奈川県や地元金融機関、進出支援企業などが協力し、ベトナムビジネスや人材活用をテーマにしたセミナーがフェスタに先立って開催されるほか、現地の観光資源を紹介するプログラムも予定されている。

さらに、2027年開催予定の国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」との連携企画も組み込まれ、ミュージカル出演者やマスコットキャラクターが登場するステージが用意されるなど、県の重点施策とも結びついた展開となっている点は経済面からも興味深い動きだ。

食と芸能で広がる相互理解、次世代交流にも期待

スピーチコンテストの様子(出所:ベトナムフェスタ in 神奈川2026公式Facebook

会場では、ベトナムグルメや雑貨を扱うブースが並ぶほか、伝統芸能「水上人形劇」や竹を使った遊び体験、獅子舞など、幅広い世代が楽しめるプログラムが揃う。在日ベトナム人団体や留学生支援団体によるステージ、日本語スピーチコンテストなども行われ、在住外国人と地域住民との接点を広げる場としても機能している。人的交流の蓄積が将来的な経済連携やビジネスマッチングにつながる可能性もあり、今後の展開が注目される。

ベトナム経済メディアInfoBank 編集長

三浦 賢弥

KENYA MIURA

筑波大学大学院でのベトナム研究・ホーチミン市師範大学での留学を経て、JETRO(日本貿易振興機構)に入構。

ベトナム進出コンサルティング・市場調査会社に7年間携わり、2026年1月にベトナム経済メディアInfoBankを企画・運営する株式会社InfoBase創業。代表取締役に就任。

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