ベトナム統計局が2026年8月に公表した最新統計によると、同国の小売り・消費者サービス売上高は引き続き堅調な伸びを見せている。7月単月の売上高は669.1兆ドンで前年同月比14.5%増となり、1〜7月累計でも4,555.8兆ドン前年同期比13.1%増を記録した。上半期(1〜6月)の12.9%増から、7月にかけて伸び率がわずかに拡大した形だ。あわせて、商工省による1〜8月の推計値や、大手小売企業イオンによる新規出店の動き、労働市場の状況についても最新情報を整理する。


ベトナムの小売り・サービス売上高、7月は前年比14.5%増

ベトナム統計局の発表によれば、2026年7月単月の小売り・消費者サービス売上高は669.1兆ドンとなり、前年同月から14.5%の伸びを示した。1〜7月の累計では4,555.8兆ドンに達し、前年同期比13.1%増。物価変動の影響を除いた実質ベースでも7.5%増となっており、名目・実質の両面で消費が拡大していることがうかがえる。

2026年上半期の小売り・消費者サービス売上高(出所:ベトナム統計局2026年上半期統計

上半期(1〜6月)時点の集計では、売上高全体が3,889.5兆ドン(前年比12.9%増)、うち小売りが2,942兆ドン(同12.5%増)、宿泊・飲食サービスが493兆ドン(同15.6%増)、観光サービスが50兆ドン(同15.0%増)となっていた。7月単月の実績が加わったことで、通期での伸び率はやや上向いた計算になる。

地域別では、上半期時点でホーチミン市の売上高が967.5兆ドン(前年比13.2%増)、ハノイ市が516.9兆ドン(同13.3%増)、ダナン市が144.9兆ドン(同20.5%増)となっており、ダナン市の伸び率の高さが目立つ。



小売り最大手AEON、ベトナムでの投資拡大を加速

イオンベトナム(出所:AEON Vietnam Corporate

ベトナムの小売市場では、大手流通グループAEONの動きも活発化している。英字紙Việt Nam Newsによると、AEON Vietnamは2026年8月8日、ニンビン省で「AEON Phủ Lý(フーリー) Shopping Centre」の起工式を実施した。投資額は9,400億ドン超、延床面積は約26,264平方メートルで、2027年の開業を予定。開業後には800人超の雇用創出が見込まれるという。

また、Vietnam Investment Review(VIR)が2026年8月10日に報じたところでは、AEONは現在ベトナムでショッピングモール8施設、GMS(総合スーパー)などの店舗15施設、中型スーパー45店舗を展開している。同社は2026〜2030年の戦略として、ベトナム事業の規模を現在の約3倍に拡大する方針を掲げており、ASEAN域内における投資予算の最大60%をベトナムに配分する計画も明らかにしている。ベトナムが同社にとって東南アジア戦略の中核市場と位置づけられていることがわかる。


所得の伸びが下支えする、ベトナムの消費市場拡大

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