ベトナムの首都ハノイ市は2026年6月29日、100年先を見据えた新たな都市基本計画(マスタープラン)を公表した。計画の中で、ハノイ市南部に年間旅客数3,000万〜5,000万人を想定した「ベトナム首都圏第2空港」を整備する方針を明らかにした。

新空港の建設は、すでに運用されているノイバイ国際空港(市北部)の拡張と一体になっている。首都における空の玄関口を南北に配置する体制を打ち出した。7月1日には、建設省が第2空港を全国空港計画に正式に組み込み、構想が国レベルでも認められた形となる。

ノイバイ空港と首都圏第2空港の位置関係図(出所)vnexpress.net

ハノイ市南部に1,500ヘクタールの「エアポートシティ」を建設

ハノイ第2空港の建設予定地は、ハノイ市中心部から南へおよそ40km、ウンホア・チュエンミー両地区にまたがる約1,500ヘクタールの用地である。旅客処理能力は年間3,000万〜5,000万人、貨物は年間約100万トンを見込み、国際基準を満たす空港として整備される計画だ。この地で空港を建設する構想は2008年の首都圏建設計画にも記載されており、18年越しの具体化となる。

計画の特徴として、空港だけではなく「エアポートシティ」として地域全体が開発される点があげられる。航空輸送サービスに加えて、

  • 自由貿易センター
  • アウトレットモール
  • ホテル
  • 物流
  • ハイテク産業

などの機能を、空港と一体的に集積させる。空港に隣接するフーシュエン都市区もあわせて整備され、空港エリアとつながる予定だ。

ハノイ市は第2空港とエアポートシティ一帯を、工業・物流の新たな成長拠点と位置付けている。空港建設をきっかけとして、開発が遅れてきた市南部に投資を呼び込む狙いだ。

混雑するノイバイ国際空港の様子 出所:CAFEF「Lộ diện vị trí sân bay thứ 2 tại Hà Nội

ノイバイ空港は受け入れに限界、南北の二重空港体制を目指す

ハノイ第2空港を計画するに至った背景として、ノイバイ国際空港の慢性的な容量不足がある。

ノイバイ空港の国際線ターミナルT2は年間1,000万人の旅客数の受け入れを想定していた。しかし、2025年は1〜11月だけでおよそ1,300万人が利用し、容量を大幅に超過している状態が続いている。

ノイバイ空港と首都圏第2空港の比較

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