ベトナムの老舗靴メーカー、トゥオンディン製靴は、ハノイの工場を北部ニンビン省へ移転し、跡地で総投資額9兆9,000億ドン超の複合開発を計画している。住宅やオフィス、商業施設、学校を整備する構想で、工場移転と雇用再編を進めながら、増資による資金確保を目指す。

ハノイの工場跡地を住宅や商業施設へ転換

3万6,000平方メートル超で複合開発を計画

対象はハノイ市グエンチャイ通り277番地の工場で、移転先はニンビン省のドンバン工業団地だ。9月7日付VNExpressによると、取締役会は移転に関連する費用として1,650億ドンを承認した。生産拠点を移し、市内にある3万6,000平方メートル超の敷地を不動産開発に活用する。

計画は、分譲住宅とオフィス、商業・サービス施設、学校を組み合わせるものだ。5月8日付VNExpressによると、住宅・商業棟とオフィス・商業棟は25~40階を想定し、学校は8~12階の計画となっている。学校を含む全ての建物が40階建てになるという意味ではなく、用途ごとに建物の規模を設定している。

同報道が伝えた概算投資額は9兆9,070億ドンで、借入利息、土地使用料、土地賃料を含まない。したがって、9兆9,000億ドン超という数字は公表された事業費の目安であり、これらの費用まで含む最終的な総支出額は、別途確認が必要になる。

9月6日付VietnamMoiと翌7日付Dan Triは、既存工場の解体が始まっていると報じた。工場移転に向けた現地作業は進む一方、確認した記事には複合施設の完成時期や住宅の販売開始時期は示されていない。今後の進捗は、工場の撤去と各施設の建設工程を追うことで把握できる。

解体が進むハノイ市グエンチャイ通りのトゥオンディン製靴工場。

写真:Nguyễn Hải/Dân trí(2026年9月7日掲載)

第三者割当増資で2兆1,650億ドンを調達へ

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ベトナム経済メディアInfoBank 編集長

三浦 賢弥

KENYA MIURA

山形県山形市出身。筑波大学大学院でのベトナム研究・ホーチミン市師範大学での留学を経て、JETRO(日本貿易振興機構)に入構。

ベトナム進出コンサルティング・市場調査会社に7年間携わり、2026年1月にベトナム経済メディアInfoBankを企画・運営する株式会社InfoBase創業。代表取締役に就任。

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