ベトナムへの進出を検討する日本企業にとって、法人設立や店舗出店に踏み切る前に現地でどれだけ売れるかを見極めることは容易ではない。そうした中で、株式会社ASAは、ホーチミン市中心部の一等地に、商品展示からテスト販売、消費者インタビューまでを一箇所で行える常設のテストマーケティング拠点「YORU Creative House」を開設した。
本記事では、①ホーチミン中心部の好立地に構える常設の市場検証拠点であること、②月額20万円からという低コストで現地法人設立を経ずに市場テストができること、③第1期出展ブランドの募集が2026年8月1日から始まっていることの3点を中心に紹介する。
ホーチミン中心部に誕生した検証拠点「YORU Creative House」

「YORU Creative House」は、ホーチミン市中心部(旧1区)のレロイ通り沿い、サイゴンセンターおよび髙島屋の正面という好立地に構えられた常設施設だ。単なるカフェやショールームとは異なり、商品展示、テスト販売、POSデータの取得、来店客へのインタビューやアンケート、KOC・インフルエンサーを起用したマーケティング、Meta・TikTokでの広告運用、さらには現地バイヤーとの商談機会の創出まで、ベトナム進出の検討に必要な機能を一箇所に集約している点が特徴だ。
ベトナム人の富裕層・中間層に加え、日本人、韓国人、欧米圏の旅行者・在住者など多様な購買層が日常的に行き交うエリアに立地しており、幅広い客層の反応を継続的に観察できる環境が整っている。
「調査してから進出」ではなく「売りながら検証」する発想
これまでベトナム進出を検討する企業の多くは、事前の市場調査を経てから出店や法人設立を判断するのが一般的だった。しかしYORU Creative Houseが採用するのは、それとは順序が逆のアプローチである。先に商品を店頭に並べ、実際の消費者に販売しながらデータを蓄積していく仕組みだ。
日常的に人が集まるカフェという場を活用することで、あらかじめ集めたモニターだけでなく、ふらりと立ち寄った一般客の自然な反応も観察できる。短期の展示会やポップアップでは把握しづらい「なぜ売れたのか、なぜ売れなかったのか」という要因を、時間をかけて積み上げられる点が強みだ。
第1期募集の概要 ― 先着3社、月額20万円から

第1期の出展募集は2026年8月1日から31日まで、先着3社限定で実施される。主な条件は次の通りだ。
- 出展期間:最短2週間から
- 料金:月額20万円から
- 基本サービス:常設展示、テスト販売、市場分析レポートなど
- 対象商材:化粧品、食品、日用品、雑貨などのBtoC商品
現地法人の設立や本格的な店舗出店と比べれば、投資額は大幅に抑えられる。得られたデータは、本格進出の是非だけでなく、価格設定の見直しや商品改良、販路選定の判断材料としても活用できる設計だ。
従来手法と比べた市場検証のコストと期間
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