阪急阪神不動産とシーアールイー(CRE)は2026年8月24日、ベトナム北部ハイフォン市で「セムコープ ロジスティクスパーク(ディンブー)」の新築5棟が竣工したと発表した。全6棟の賃貸面積は約8.62万㎡。今回の完成で、共同出資先を通じて運営するベトナムの物流不動産は17棟・約23.5万㎡となった。

ハイフォンで物流パーク新築5棟竣工

新築5棟、賃貸面積8.62万㎡で竣工

今回竣工したのは、ディンブー工業団地内で2025年6月から建設していた新築5棟だ。プロジェクト全体の敷地面積は約15万㎡、建物は地上1階建ての計6棟で、うち1棟は取得済みの既存倉庫。竣工時点の賃貸面積は合計約8万6,200㎡となった。2025年7月の着手発表では、既存倉庫約1万㎡と新設5棟を合わせて約9万㎡と公表している。

Sembcorpとの共同出資で北部・中部へ展開

事業の形もポイントになる。阪急阪神不動産とCREが単独で倉庫を開発・保有するのではなく、Sembcorp Developmentと共同でSembcorp Infra Servicesに出資し、同社を通じてベトナム北部・中部の物流不動産を開発・運営している。Sembcorp Developmentはアジアの工業団地開発で約35年の経験を持つ。日本の不動産・物流施設事業者と現地で工業団地開発を展開するパートナーが共同出資会社を介して複数地域へ展開する構図で、今回のディンブーも既存ポートフォリオの拡張案件に位置付けられる。

LEEDシルバー取得予定、環境性能を組み込む

新築5棟は、リサイクル資材の活用やヒートアイランド対策など、国際的に認められたグリーンビルディング基準に準拠して設計・建設され、LEEDシルバー認証を取得する予定だ。認証は現時点では「取得予定」であり、取得済みではない。ディンブー工業団地でも太陽光・風力発電の導入やプラスチック廃棄物の再利用など環境配慮の取り組みが進められている。施設側の設計と工業団地側の施策の双方で環境対応を打ち出しており、運営側が環境性能を物流不動産の付加価値として組み込んでいることが分かる。

港湾都市ハイフォンを軸に資産拡大

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