ベトナムで、コーヒーの加工・輸出を強化する動きが広がっている。ネスレ・ベトナムは8月21日、ドンナイ市の工場で、瓶入りインスタントコーヒーを包装する新たな「Jar Line(ジャーライン)」を正式稼働させた。初期段階で1日35万個を超える瓶を処理でき、11の海外市場への輸出に対応する。コーヒー豆そのものの輸出だけでなく、加工品として付加価値を高めることで、ベトナムを世界的なコーヒー供給網の重要拠点とする動きが進んでいる。
ベトナムでネスレがコーヒー新ラインを稼働
新ラインは、ネスカフェ ゴールドやネスカフェ クラシックなど複数の商品に対応し、市場ごとに異なる包装仕様にも柔軟に対応できる。生産工程にはセンサーやカメラ、リアルタイムのデータ管理システムなどを導入し、原料の受け入れから完成品までを一貫して管理する。
初期生産能力は1日35万個超。瓶の検査や金属検出、密封、最終検査などにも自動化技術を取り入れ、品質管理の高度化を図っている。ベトナムの現地報道によると、同ラインで生産した瓶入りインスタントコーヒーは現在11の海外市場へ輸出されており、今後さらに輸出先を増やす方針だ。
ネスレは今回の設備を単なる生産能力の増強にとどめず、技術移転や人材育成、国内企業との連携にもつなげる考えを示している。稼働前にはベトナム人の技術者や従業員が英国、スペイン、オーストラリアで研修を受け、海外の専門家とともに設備の導入や工程の標準化にも取り組んだという。

ベトナムのコーヒー輸出は「量」から「付加価値」へ
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