ベトナム南部ホーチミン市で、ガソリンや軽油を燃料とする車両の流入を段階的に制限する低排出ゾーン(LEZ)の計画案がまとまった。2027年7月1日から中心部とトゥーティエム地区を含む16.6平方キロで試験導入し、2029年1月1日からは対象を約280平方キロへ拡大する。トイチェー電子版などが8月26日伝えた。

中心部16.6平方キロで試験導入へ

計画案では、LEZの候補区域を、大気質、交通密度、人口密度、公共交通の整備状況、車両の出入りを管理できるインフラの有無などから選定する。

具体的には、微小粒子状物質「PM2.5」「PM10」の濃度や、大気汚染の程度を示す大気質指数(AQI)が国の基準を満たさないなど、大気質が劣悪であることを条件とする。交通渋滞の水準が高く、人口が集中していることに加え、半径500メートル以内の公共旅客輸送のカバー率が85%超であることも基準に含める。

これらの基準に基づき、市は2段階でLEZを導入する構想だ。現時点では、HCM市内の交通手段による排出ガスを管理する計画の最新草案で示された提案で、関係機関などから意見を募っている段階にある。

第1区域は中心部とトゥーティエム

第1期は2027年7月1日から28年12月31日まで。既存の中心部930ヘクタールとトゥーティエム地区を含む第1区域でLEZを試験運用する。

区域は、サイゴン橋、グエンヒューカイン通り、第2バンタイン橋、第2ティゲー橋、ホアンサ通り、ボーティサウ通り、カックマンタンタム通り、グエンタイホック通り、ボーバンキエット通り、サイゴン川トンネル、トゥーティエム、チャンクイキエン通り、マイチート通り、ルオンディンクア通り、チャンナオ通りなどで囲まれる。

面積は16.6平方キロで、人口は17万6,201人。PM2.5の排出量は1平方キロ・1日当たり91キログラム、総交通量は1日当たり68万5,195台と推計される。公共旅客輸送のカバー率は95.91%で、LEZの設定基準となる85%を上回る。

ホーチミン市における低排出ゾーンの2段階導入計画:2027年7月、中心部に16.6k㎡試験導入し、2029年から280k㎡に拡大。
ホーチミン市における低排出ゾーンの2段階導入計画:2027年7月、中心部に16.6k㎡試験導入し、2029年から280k㎡に拡大

29年から対象を約280平方キロへ拡大

続きを読むには会員登録またはログインが必要です。