ドンナイ市を空港都市として育てる長期方針が、ベトナムの最高指導部から示された。ベトナム共産党政治局が「2035年までのドンナイ市の建設と発展に関する決議第16-NQ/TW号」を公布したのは2026年7月21日。柱となるのは、2026年12月に商業運航を控えるロンタイン国際空港である。

決議第16-NQ/TW号が描く2065年の到達点

決議が掲げる到達点は3つの時点に区切られている。2035年には、空港都市やハイテク産業の拠点などが連携する多中心型の都市を立ち上げる。2045年にはアジア太平洋地域で近代的な航空拠点の地位を得る。さらに2065年には、世界有数の多機能型空港都市への到達を見据える。

骨格となるのが4本の経済回廊だ。ロンタイン国際空港を軸に、ホーチミン市からビエンホア、ロンタイン、フックアン港区へ至る回廊を敷く。加えて中部高原、南中部沿岸、カンボジア方面へも延ばす。航空・港湾・物流の各ネットワークを束ね、南部の産業機能と物流機能を一段引き上げる。あわせてデジタル経済やグリーン経済といった高付加価値分野を軸に、新たな経済モデルを育てる。決議の公布は7月23日付のVNエコノミーが報じた。

決議第16-NQ/TW号が掲げるドンナイ市の段階目標(出所:ベトナム共産党政治局決議第16-NQ/TW号、ジェトロ・ビジネス短信2026年8月5日)

GRDP年平均10%以上、2065年に6000億ドル規模へ

数値目標は成長率と規模の両面に置かれた。成長率は2026〜2030年、2031〜2035年、2036〜2045年の3期に分ける。いずれの期間も、ドンナイ市のGRDPが年平均10%以上で伸びることを求める。規模では2030年に440億ドル2065年には約13.6倍となる6000億ドルへ引き上げる。1人当たりでは9,200ドルが同じ期間に6万7,500ドルへ届く計算だ。

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