イオンは7月8日、2030年に向けたベトナム事業戦略を発表した。ベトナム事業は2025年度に約1000億円の売上高を計上し、コロナ前比2.5倍まで成長。2026年度は売上高約1200億円を見込み、2030年までに3000億円超、年平均成長率25%の達成を目指す方針だ。ASEAN投資の6割をベトナムに振り向けるなど、同社にとって最重要市場のひとつとなっている。

多様な業態で出店拡大、小型スーパーは300店体制へ

イオンのベトナム事業の特長は、大型・中型ショッピングセンター(SC)、GMS、スーパーマーケット(大型・小型)、コンビニエンスストア、サービス・専門店といった多様な業態を組み合わせた出店戦略にある。ハノイやホーチミンなどの都市部に加え、地方中核都市や郊外まで、商圏の人口規模や購買力に応じて最適な業態を選び展開している。

イオンモール Da Nang Thanh Khe (ダナン タンケー):ベトナム中部の主要都市ダナン市に2026年7月3日にオープンした大型商業施設(イオンモールのベトナム8号店)(出所)Danang News

2026年5月末時点の店舗数は、イオンモール8店舗、GMS&大型スーパー(SSM)15店舗、小型スーパー36店舗、コンビニエンスストア182店舗、ドラッグストア1店舗、サービス・専門店74店舗。

出店ペースも加速しており、2024年度は3店舗、2025年度は4店舗を新規出店。2026年度はイオンモール4店舗(ダナン、ハイズオン、タインホア、ハロン)と大型スーパー1店舗の計5店舗の出店を計画する。ホーチミン市では小型スーパー「MaxValu」の展開を新たに開始したほか、単独出店だけでなく他社モールへのテナント出店も進める。小型スーパーは集中出店により、2030年までに300店舗体制の構築を目指す。

ベトナムにおけるイオンモールの地域別出店状況・施設概要(2026年7月16日時点)

エリアモール名称オープン日敷地面積(約㎡)延床面積(約㎡)総賃貸面積(約㎡)車換算駐車場(約台)
南部イオンモール タンフーセラドン2014年1月11日70,000182,00082,0003,300
南部イオンモール ビンズオンキャナリー2014年11月1日62,00070,00049,0001,700
南部イオンモール ビンタン2016年7月1日46,000114,00060,0002,000
南部(仮称)イオンモール チャンビエン101,000
中部イオンモール フエ2024年9月21日86,000138,00051,0002,100
中部イオンモール ダナン タンケー2026年7月3日14,60030,00021,000450
北部イオンモール ロンビエン2015年10月28日96,000120,00071,0002,300
北部イオンモール ハドン2019年12月5日95,000153,00076,0002,900
北部イオンモール ハイフォンレチャン2020年12月14日93,000158,00065,0002,600
北部イオンモール タインホア2026年下期105,000120,00052,0002,500
北部イオンモール ハロン2026年下期91,000130,00054,0002,500
北部イオンモール バクニン タンティエン77,000

PB比率20%へ、WAON会員は2000万人目標

プライベートブランド(PB)については、現在の比率6%から、日本と同水準の20%まで引き上げる方針。安定した品質と手頃な価格を武器に、拡大するベトナムの中間層需要を取り込む狙いだ。

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