ベトナムの2026年7~9月期の実質GDP成長率は前年同期比9.95%となり、4~6月期の8.81%から一段と加速した。1~9月期も9.01%と高い成長を維持している。背景には、製造業を中心とする工業生産の拡大に加え、FDIや公共投資、輸出の伸びがある。一方、輸入が輸出を上回る状況も続いており、10%以上の年間成長を実現できるかが第4四半期の焦点となる。

ベトナムGDP、7~9月期は9.95%増

ベトナム国家統計局によると、2026年7~9月期のGDPは前年同期比9.95%増となった。1~3月期の8.15%、4~6月期の8.81%から3四半期連続で成長率が上昇した形である。7~9月期としては2022年以来の高い伸びとなった。

ベトナムGDP9.95%成長を伝える都市・建設現場 (画像出所)vietnamplus.vn

産業別では、工業・建設業が12.50%増と全体をけん引した。なかでも製造・加工業は12.28%増、建設業は14.22%増と高い伸びを記録した。サービス業も9.54%増と堅調で、農林水産業は4.21%増となった。

1~9月期のGDP成長率は9.01%。工業・建設業は11.21%増となり、経済全体の成長への寄与率は49.62%に達した。サービス業は8.69%増で45.03%を寄与し、製造業を含む供給側の拡大が今年の成長を支えている。

製造業とFDIが成長を押し上げる

今回の高成長を支えるもう一つの要因が外国直接投資(FDI)である。

1~9月のFDI登録額は503.6億ドルで、前年同期比76.4%増加した。新規登録では製造・加工業が133.8億ドルと全体の45.8%を占め、既存案件への追加投資を含めても製造・加工業への投資は218.2億ドルに達した。

さらに、FDI実行額は210.7億ドルで前年同期比12.1%増。1~9月として過去5年間で最高となった。実行額の82.6%に当たる174億ドルが製造・加工業に向かっており、製造業の生産拡大とFDIの流入が相互に作用する構図だ。

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ベトナム経済メディアInfoBank 編集長

三浦 賢弥

KENYA MIURA

山形県山形市出身。筑波大学大学院でのベトナム研究・ホーチミン市師範大学での留学を経て、JETRO(日本貿易振興機構)に入構。

ベトナム進出コンサルティング・市場調査会社に7年間携わり、2026年1月にベトナム経済メディアInfoBankを企画・運営する株式会社InfoBase創業。代表取締役に就任。

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