レ・ミン・フン首相は2026年8月の政府月例会議で、2026年通年の成長目標の達成に向けて「今こそ加速し、最大限の決意をもって突破すべき時だ」と述べ、公共投資の執行や輸出拡大、貿易赤字の抑制を徹底するよう関係省庁に求めた。現地メディアVietnam Newsが伝えている。

ベトナムGDP成長率10%目標へ首相が決意表明

首相はベトナム国家銀行(中央銀行)に対し、財政政策と緊密に連携した機動的な金融政策の維持、優先分野への信用誘導を求め、貸出金利の引き下げにも努めるよう指示した。財務省には2026年の公共投資計画の100%執行完了を求めており、1〜8月の執行額は約510兆ドン(約3兆391億円)で年間計画の49.8%にとどまっている。

産業貿易省に対しては、需要の高い電子機器・機械・農水産品などの輸出に注力するよう指示するとともに、輸出が落ち込んでいる品目や貿易赤字の大きい輸入品目の分析も求めた。

ベトナムのGDP成長率支える貿易、輸入超過に反転

輸出入総額は過去最高、8月の貿易赤字は急縮小

2026年1〜8月のベトナムの輸出入総額は約7701億ドル(約122兆2289億円)で、前年同期比28.7%増加し過去最高を記録し。内訳は輸出が約3748億ドル、輸入が約3953億ドルだった。もっとも8月単月の貿易赤字は1.2億ドルへ大幅に縮小しており、7月の約35.9億〜36億ドルからは大きく改善した。それでも1〜8月累計の貿易収支は約204.6億ドルの赤字(輸入超過)となった。

FDI認可額は前年比55.4%増と大幅増加

2026年1〜8月の登録FDI(外国直接投資認可額)は約406.3億ドル(約6兆4484億円)で前年同期比55.4%増となった。実行ベースでも前年同期比12%増だった。鉱工業生産指数(IIP)も8月は前年同月比14.4%増、1〜8月累計では前年同期比12%近い伸びとなっている。

物価・観光は堅調も、10%目標にはなお距離あり

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