FTSEラッセル(世界的な株価指数の算出・提供会社)は2026年9月21日付けでベトナム株式市場を「新興国(セカンダリー・エマージング)」に格上げするのに合わせ、FTSEベトナムインデックスの構成銘柄を入れ替える。
SSI(SSI証券)など21銘柄を除外し、マサン・コンシューマー等3銘柄を新規採用。海外パッシブ資金の流入試算も相次いでおり、ベトナムに進出する日系企業にとっても現地資本市場の環境変化を知る手がかりになりそうだ。
FTSEベトナムインデックス、9月21日発効で構成銘柄を入替え
FTSE新規採用3銘柄、除外は21銘柄
FTSEラッセルは2026年9月の半期レビューで、MCH(マサン・コンシューマー)・TCX(テコム証券:TCBS)・VPL(ビンパール)の3銘柄を新規追加した。
一方でSSI(SSI証券)・VND(VNDIRECT証券)・VIX(VIX証券)・SHB(サイゴン・ハノイ商業銀行)・VRE(ビンコム・リテール)・VJC(ベトジェット航空)など21銘柄が除外された。変更は9月18日(金)の取引終了後に実施され、9月21日(月)から発効する。除外基準は開示されておらず、新興国格上げに伴う分類切り替えの一環とみられる。
MCH・TCXは上場間もない新興の2銘柄
マサン・コンシューマーは2025年12月25日にHOSE(ホーチミン証券取引所)上場し、2026年8月3日付でVN30にも組み入れられた。テコム証券は2025年10月21日にHOSEへ上場し、時価総額は約108兆ドン(約6480億円)だった。
背景にあるベトナム株式市場の新興国格上げ
2026年3月の中間レビューで進捗を確認
今回の入替の背景は市場分類の変更である。FTSEラッセルはベトナムを「フロンティア市場」から「セカンダリー・エマージング市場」へ格上げし、2026年9月21日発効とすることを公表している。2026年3月の中間レビューでも予定通りと確認された。
GEIS全体でベトナムから117銘柄が新規組入
格上げに伴い、GEIS(FTSE Global Equity Index Series)全体でベトナムから117銘柄が新規組み入れられ、うちマイクロキャップが90銘柄を占める。残るFTSE All-Cap向け27銘柄は大型株3・中型株3・小型株21である。一方、旧Frontier Index Seriesからは126銘柄が離脱し、直接移行できたのはわずか20銘柄にとどまる。
資金流入の試算と日系企業への含意
続きを読むには会員登録またはログインが必要です。
