ベトナム外国投資庁の最新統計によると、2026年1〜7月の外国直接投資は、件数よりも金額の伸びが際立った。新規認可件数は前年同期比1割弱増にとどまったが、認可額はおよそ2倍に拡大している。


ベトナムFDI、認可額2.1倍に急伸

2026年1〜7月、ベトナムにおける外国企業の新規投資は2,429件、認可額にして約210億5千万ドルに達した。件数の伸びは前年同期比7.8%増と緩やかだが、金額は約2.1倍という大幅な拡大を記録している。

区分別の認可額と件数(出所:外国投資庁)

拡張投資(既存事業への追加投資)は666件と件数こそ減少したものの、認可額は104億3千万ドル前後で前年同期比4.4%増と底堅い。さらに出資・株式取得を含めた登録ベースの総額は約380億ドルに達し、前年同期比で6割近い伸びを見せている。

製造業けん引、デジタル投資も拡大

2026年1月~7月の業種別対内直接投資の内訳(出所:外国投資庁(ジェトロ「ビジネス短信」2026年8月25日))

業種別の内訳を見ると、主役は相変わらず製造・加工業である。新規認可額の約115億8千万ドルは全体の55%を占め、圧倒的な存在感を示した。もっとも、今回の統計で注目すべきは製造業以外の伸びだ。電力・ガス・水道・空調供給業や、情報通信・デジタル関連分野への投資額も大きく増加しており、データセンターや半導体、AI関連インフラといった分野へ関心が広がりつつある様子がうかがえる。

一方、件数ベースでは小売・卸売業が1,055件と最多を記録した。これは、大型のインフラ・製造投資と、小口の商業投資が同時並行で進んでいる。

国・地域別FDI、ホーチミン市に集中

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