ベトナムの複合企業(コングロマリット)ビングループは2026年8月14日、首都ハノイ南部で「フンブオン国際スポーツ複合施設(Hùng Vương International Sports Complex)」を整備する計画を発表した。敷地面積は400ヘクタール超で、スポーツだけでなく文化・娯楽イベントにも対応する大型施設として開発する。

中核となるスタジアム「ビンファスト:は73.3ヘクタールの敷地に建設し、収容人数は13万5,000席。ビングループによると、国際サッカー連盟(FIFA)の基準に対応し、自動開閉式屋根と人工知能(AI)を活用した技術を導入する計画だ。完成予定は2027年7月である。

VinFast – Trống Đồngスタジアムの外観イメージ。フンブオン国際スポーツ複合施設の中核となる(画像出所)VietnamNet「Vingroup công bố quy hoạch Khu liên hợp thể thao quốc tế Hùng Vương」(2026年8月14日、原典クレジット: Vingroup)

ハノイ南部に広がる400ヘクタール超のスポーツ複合施設

フンブオン国際スポーツ複合施設は、単体の競技場ではなく、整備が進む「ハノイ国際スポーツ都市区」の中心に据えられる施設群である。都市区そのものはハノイ郊外の11のコミューンにまたがる。

複合施設にはホテルや商業施設、病院、公園も併設される。ベトナム語の発表資料では、5つ星ホテルやショッピングモールに加え、文化・グルメ村を設ける計画も示されている。スポーツ施設に滞在・商業機能を組み合わせる構成である。

中核は13万5,000席のスタジアム「ビンファスト」

13万5,000席という規模は、ベトナムの既存最大であるミーディン国立競技場の約4万席に対して3倍を超える。計画どおり完成すれば、公称収容人数では北朝鮮の綾羅島5月1日競技場(15万席)に次ぐ世界2位の規模になる。

ここで注意したいのは「世界最大」という表現の扱いだ。計画を報じたベトナム紙ベトナムネットは、この施設を「自動開閉式屋根を備えたスタジアムとしては世界有数の規模」と表現しており、収容人数で世界一とは書いていない。自動開閉式屋根とは、天候に応じて開閉できる可動式の屋根を指す。

陸上競技場からゴルフ場まで、周辺施設の内訳

中核スタジアムの周辺には、陸上競技場(収容人数4万席)、屋内アリーナ(1万2,000席)、水泳施設(1万席)、自転車競技場(4,000〜5,000席)が置かれる。さらに18ホールのゴルフ場2カ所と、テニス、ピックルボール、パデルなどのコートを約300面整備する。ピックルボールはテニスとバドミントンと卓球の要素を組み合わせた競技、パデルはテニスに似たラケット競技である。

中核スタジアムは13万5,000席、既存最大の3倍超「フンブオン国際スポーツ複合施設の主要施設と収容人数」

総額約352億ドル、9,171ヘクタールの都市開発の中核として

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