ベトナムの8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.89%上昇した。上昇率は5%を下回ったものの、7月の4.45%から再び拡大した。燃料価格の上昇が交通費を押し上げた一方、食品価格は小幅に低下した。年末に向けてはエネルギーや物流、公共投資による需要拡大が物価の焦点となる。

ベトナムCPI、8月は4.89%上昇

国家統計局によると、8月のCPIは前月比0.47%上昇し、前年同月比では4.89%上昇した。前年同月比の上昇率は6月の4.69%、7月の4.45%に続き、3カ月連続で5%を下回った。一方、8月は前月まで2カ月続いた前月比低下から上昇に転じており、物価圧力が再び強まった点には注意が必要である。

8月は11の主要な消費項目のうち10項目で価格が上昇した。特に交通価格は前月比4.09%上昇し、CPI全体を0.41ポイント押し上げた。

背景には国内の燃料価格調整があり、軽油は22.15%、ガソリンは9.53%上昇した。燃料高は輸送費だけでなく、製造や物流など幅広いコストに波及しやすい。特に輸送コストの上昇は、企業の仕入れ価格や販売価格にも影響するため、消費者物価だけでなく企業収益にも波及する可能性がある。

一方、食品価格を含む「食料品・飲食サービス」は0.03%低下した。食品は0.05%、食料は0.04%下落しており、供給面からの物価上昇圧力は比較的抑えられている。

ガソリン価格上昇が8月CPIを押し上げ(画像出所)VnEconomy

8カ月平均は4.45%、基調的な物価も上昇

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ベトナム経済メディアInfoBank 編集長

三浦 賢弥

KENYA MIURA

山形県山形市出身。筑波大学大学院でのベトナム研究・ホーチミン市師範大学での留学を経て、JETRO(日本貿易振興機構)に入構。

ベトナム進出コンサルティング・市場調査会社に7年間携わり、2026年1月にベトナム経済メディアInfoBankを企画・運営する株式会社InfoBase創業。代表取締役に就任。

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