ベトナム中部のフエ市が、南北高速鉄道に並行する約75キロの「東側南北大通り」をPPP方式で整備する構想を進めている。総投資額は約20兆ドンで、北部の工業団地と南部のチャンマイ・ランコー経済区、チャンマイ港などを結ぶ計画だ。工業・物流インフラを一体的に整備し、フエ市東部に新たな経済・都市開発軸を形成する狙いがある。
フエ市が75キロの南北大通りを計画
ベトナム中部のフエ市で、大規模な交通インフラ計画が動き始めた。フエ市人民評議会は8月20日、交通インフラのPPP事業リストに「東側南北大通り」を追加する決議を承認した。現時点では着工が決まったわけではないが、今後の投資家誘致や事業化に向けた手続きを進めるための位置付けとなる。
計画されている南北大通りは約75キロ、6車線で、北側のフォンディエン工業団地付近から南側のチャンマイ都市区までを結ぶ。計画中の南北高速鉄道の両側に並行して整備する構想であり、北部の工業団地や高速鉄道駅、新たな商業・サービス地区と、チャンマイ・ランコー経済区、チャンマイ港をつなぐ役割が期待されている。

フエ市、南北大通りをPPP方式で資金調達
総投資額は約20兆ドンと見込まれる。フエ市はPPP方式のうちBT(建設・移管)契約を想定しており、周辺の500~600haの土地、または国家予算を対価として活用する案を示している。限られた市の財政だけでは大規模な交通インフラ需要への対応が難しく、民間資金を取り込む狙いがあるためだ。
今回の事業は、フエ市が2026年8月に進めている交通インフラPPPの拡大とも連動する。市はすでに6件、合計約18.6兆ドンの交通関連PPP事業を進める方針を示しており、今回の大通りが加われば交通インフラ投資の規模はさらに拡大することになる。
チャンマイ港と工業団地を結ぶ物流軸の意義
今回の計画で特に注目されるのが、南側のチャンマイ・ランコー経済区との接続だ。
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