ベトナムのモバイル通信速度が世界10位に浮上した。Ooklaの「Speedtest Global Index」2026年7月版で、中央値ダウンロード速度は205.58Mbpsに達し、前月から10ランク上昇した。5Gの急速な普及に加え、通信網やデータセンターへの投資が進み、ベトナムのデジタルインフラは新たな段階に入っている。

ベトナムの通信速度が世界10位に急浮上

2026年7月、ベトナムのモバイル通信速度は前月の世界20位から10ランク上昇し、10位となった。中央値ダウンロード速度は205.58Mbpsで、世界中央値109.73Mbpsの約1.9倍である。米国は189.21Mbpsで12位、中国は179.80Mbpsで13位となっており、ベトナムは両国を上回った。

固定ブロードバンドも307.11Mbpsで世界7位に上昇した。ベトナムがモバイルと固定の双方で世界トップ10入りするのは今回が初めてである。もっとも、今回の指標はSpeedtest利用者による測定結果を基にした中央値であり、通信の安定性や地域差をすべて示すものではない。

5G普及が通信インフラを押し上げる

今回の上昇を支える最大の要因が5Gの急速な普及である。ベトナムでは2024年末以降、通信事業者が基地局の増設や伝送網の最適化を進めてきた。ベトナム科学技術省のi-Speedでも、国内5G速度は2026年7月に約462Mbpsと高水準を維持している。

2026年初めまでに、国内通信事業者は5G基地局を4万局以上整備し、人口の約91.9~92%をカバーした。うち約2,500局は国内企業が研究・生産した設備であり、通信インフラの整備だけでなく、機器の国産化も進んでいる。

さらに、9月15日には2Gサービスの全国停止が予定されている。旧世代の周波数資源を新しい通信方式へ振り向けることで、5G普及を含むネットワーク高度化を後押しする動きである。

ベトナムの5G基地局整備 (画像出所)vietnamnews.vn

高速通信をデジタル経済の成長へ

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ベトナム経済メディアInfoBank 編集長

三浦 賢弥

KENYA MIURA

山形県山形市出身。筑波大学大学院でのベトナム研究・ホーチミン市師範大学での留学を経て、JETRO(日本貿易振興機構)に入構。

ベトナム進出コンサルティング・市場調査会社に7年間携わり、2026年1月にベトナム経済メディアInfoBankを企画・運営する株式会社InfoBase創業。代表取締役に就任。

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