ベトナムの外食大手ゴールデンゲート・グループは9月19日、北部フート省で食品工場「Golden Gate Foods Tiên Tiến」を開所した。投資額は6,000億ドン超で、最大2,000店舗への供給を想定する。外食チェーンの拡大を支える集中加工・物流拠点を整備し、将来は一般消費者向け食品やFMCGへの展開も視野に入れる。新工場は、同社が店舗網の拡大と食品事業の多角化を同時に進めるための生産・供給基盤となる。
6,000億ドン超を投じた食品工場が稼働
ゴールデンゲート・グループは9月19日、北部フート省ティンミンのティエンティエン産業集積地で「Golden Gate Foods Tiên Tiến」を開所した。第1期は4ヘクタールに建設され、投資額は6000億ドン超。工場と配送センターを一体化した施設で、セントラルキッチンとして原材料の下処理から加工、完成品の生産までを担う。

Golden Gate Foods Tiên Tiến工場の外観 (画像出所)theinvestor.vn
生産品目はソース、ギョーザ、生麺、パン・菓子、ピザなど多岐にわたる。報道によると、肉の下処理能力は年間3,600トン、野菜は同4,320トン、レディートゥーイート食品やソースは同4,320トン。ギョーザは1日3トン、生麺は同2トン、ピザ生地は同1万枚の生産能力を持つ。倉庫にはWMS(倉庫管理システム)と自動仕分け設備を導入し、最大2,000店舗への供給を想定する。
多店舗展開を支える食品加工・物流基盤
今回の投資の特徴は、店舗数を増やすだけでなく、店舗運営を支えるサプライチェーンを工場側から強化した点にある。ゴールデンゲートは現在、35超のブランドで約600店舗を展開している。外食チェーンが拡大すると、店舗ごとの仕込みや食材管理では品質のばらつきや物流負担が大きくなりやすい。集中加工によって原材料の処理工程を標準化すれば、店舗側の作業を減らし、複数ブランドへの安定供給を図りやすくなる。
同社は2024年にもハノイ市のタックタットで食品工場を稼働させており、今回のフート省工場は生産・配送機能をさらに広げる位置付けとなる。新施設は、既存の外食事業を支えるだけでなく、食品加工や物流を含む事業基盤を内製化する動きともいえる。
フート省を北部供給拠点の一つとして活用
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ベトナム経済メディアInfoBank 編集長
三浦 賢弥
KENYA MIURA
山形県山形市出身。筑波大学大学院でのベトナム研究・ホーチミン市師範大学での留学を経て、JETRO(日本貿易振興機構)に入構。
ベトナム進出コンサルティング・市場調査会社に7年間携わり、2026年1月にベトナム経済メディアInfoBankを企画・運営する株式会社InfoBase創業。代表取締役に就任。
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