ホーチミン市の中心部で長く工事が止まっていた大型複合開発が、2026年5月に「One Central Saigon(ワン・セントラル・サイゴン)」として正式に発表された。

事業主のSaigon Glory(サイゴン・グローリー)は社債の期限前買い戻しを進め、2025年に自己資本がプラスへ転じている。日系企業にとっては、中心部の不動産の需給と、取引先の財務体力の両面に関わる話だ。

ベンタイン駅と地下でつながる複合施設

Masterise Homes(マスタライズ・ホームズ)は2026年5月13日、この案件をOne Central Saigonとして正式に発表した。ザ・リッツ・カールトン ホテルが入る計画。

敷地面積は8537平方メートル、商業区画は地上7層・地下6層にわたる1万9990平方メートルで、地下はベンタン駅(メトロ1号線・2号線)と直結する。

もともとは「The Spirit of Saigon」の名で、総投資額は約5億米ドル(約780億円)とされていた。2012〜13年に地下部分を造った後、工事は何度も止まった。着工から十数年を経て、ようやく施設の全体像が示された形だ。

10兆ドン社債と資本構造の入れ替わり

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